BlackBerry Limited（本社: カナダ オンタリオ州、CEO: ジョン・チェン、NYSE: BB、TSX: BB、以下BlackBerry）と中国の電気自動車メーカー、BYTONは本日、革新的な車内体験を実現するBYTONの量産車シリーズの第一弾に、BlackBerryのQNXテクノロジーが採用されることを発表しました。
BYTONは、BlackBerryを採用した理由は、安全系と非安全系を分離、アイソレーションすることにより、クリティカルなシステムが、常に安全に動作する革新的車内体験の基盤を提供するためとしています。今後BlackBerryは、業界をリードするQNX SDP 7.0リアルタイムOSやHypervisor 2.0ソフトウェアなどを含む、BlackBerry QNXテクノロジーをBYTONにライセンス提供します。
BYTONのインテリジェントカー・エクスペリエンス担当バイスプレジデントであるJeff Chung氏は、次のように述べています。「安全認証取得済みのセキュアな次世代コネクテッドカー向けソフトウェアで市場をリードするBlackBerry QNXとの提携に、大きな期待を寄せています。BlacｋBerry QNXのソリューションにより、車内でのコミュニケーション、エンターテイメント、ビジネスにおいて特別な体験を提供するBYTON Shared Experience Displayが提供できるようになるでしょう。ナビゲーション、インフォテインメント、クリティカルな運転機能をシームレスに統合することは、決して容易なことではなく、クラスタ環境下でクリティカルなアプリケーションとそれ以外のアプリケーションを統合する際には、安全性とセキュリティが最も重要な要素となります。BlackBerryのテクノロジーを活用することで、車内での全く新しいコネクテッド体験をお届けできるだけでなく、高い信頼性とセキュリティを実現することができるのです。」
BlackBerryのシニア・バイスプレジデント兼 BlackBerry QNX部門ジェネラル・マネージャーであるJohn Wallは、次のように述べています。「BYTONは現在、自動運転車の開発の限界に挑んでいます。量産車シリーズの第一弾の展開に際し、BlackBerryのテクノロジーを採用いただき、大変うれしく思います。当社のQNXソフトウェアは自動車への採用実績が1億2,000万台を突破したばかりです。かつて、堅牢でセキュアなソフトウェア・プラットフォームがこれほど多くの製品に採用されることはありませんでした。BYTONは、インフォテインメントとデジタル計器クラスタのあり方を新たに創造しています。BlackBerryは、より高性能でユニークな運転体験というビジョンの達成に向け、BYTONと協力していきます。」
BYTONはラスベガスのCES 2018にて、M-Byteコンセプトカーを初めて披露し、中国、米国、欧州の市場を対象に、レベル3とレベル4の自動運転機能に対応した、スマートな高級電気自動車の製品ラインの設計・開発計画を発表しました。中国での販売開始は2019年、欧米では2020年を予定しています。
BlackBerryは、自動車向けの機能安全規格の最高水準である「ISO 26262 ASIL D」を取得しており、自動車およびその他の業界のミッションクリティカルな組み込みシステムを数十年にわたってサポートしてきました。BlackBerryは現在、安全性やセキュリティ、信頼性に優れた自動車業界向けソフトウェアのリーダーとして、最先端のテクノロジーを世界各国の自動車メーカーに提供し、ハードウェア、ソフトウェア、アプリケーション、システム全体をサイバー攻撃から保護しています。最近では、Baidu、Delphi、デンソー、NVIDIA、Qualcomm、Visteon、ジャガー・ランドローバーなどの企業と提携し、車載プラットフォームの開発を進めています。
自動車業界向けのBlackBerryの製品・サービスについての詳細は、こちら（日本語）をご覧ください。
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BlackBerryについて
BlackBerryは、カナダ・オンタリオ州ウォータールーに本社を置くセキュリティソフトウェア・サービス会社で、企業や政府機関向けに、IoTのセキュリティ保護に必要なテクノロジーを提供しています。安全性、サイバーセキュリティ、およびデータプライバシーに妥協することなく取り組んでおり、人工知能やエンドポイント・セキュリティと管理、暗号化技術、組み込みシステムなどの主要分野をリードしています。詳細については、BlackBerry.comをご覧ください。
BYTONについて
自動車をより良いものにするのではなく、人々の暮らしをより良いものにする。これがBYTON社のビジョンです。
BYTONは、未来に向けたインテリジェントな高級電気自動車を開発したいと考えています。その精巧な自動車は、高度なデジタル技術を統合したもので、スマートで快適、さらに環境にやさしい運転/モビリティ体験を実現します。
BYTONは、中国に根ざしたグローバルなプレミアムブランドの開発を目指しています。中国・南京に、グローバル本社、製造拠点、研究開発センターを置き、米シリコンバレーでは、インテリジェントな自動車体験、自動運転、車両全体の統合など、最先端技術に取り組んでいます。そして、独ミュンヘンには、車両コンセプト・デザインセンターを置いています。
コアとなる経営陣は、中国、欧州、米国出身の世界を代表する専門家で構成されており、BMW、Tesla、Google、Appleなどの革新的企業の上級管理職の経験を持っています。自動車設計、自動車工学/製造、電動パワートレイン、インテリジェント・コネクティビティ、自動運転、ユーザー・インターフェイス、サプライチェーン・マネジメントなどの業界分野を網羅した専門知識と経験は、BYTONの強みになっています。
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