BlackBerry、セキュアな自動運転の実現に向けてさらに加速

June 06, 2018

BlackBerry Limited(本社: カナダ オンタリオ州、CEO: ジョン・チェン、NYSE: BB、TSX: BB、以下BlackBerry)は、5月31日の「National Autonomous Vehicle Day(ナショナル自動運転車デー)」を記念し、エグゼクティブメンバーとしてOmniAirコンソーシアムに参画したことを発表しました。BlackBerryは今後、コネクテッドカーと高度道路交通システム(ITS)向け技術の試験・認証・導入の促進を支援していきます。BlackBerryは2018年5月に行われた「OmniAir MotorCity PlugFest」において、V2X証明書の相互接続試験に成功しています。

BlackBerry Certicomのバイスプレジデント兼ジェネラル・マネージャーであるJim Alfredは、次のように述べています。「コネクテッドカーの未来は、自動車と都市インフラ、車車間、スマートデバイス間に、いかにセキュアな通信を確立できるかに依存しています。この可能性を最大限実現するために、車は他の車や周囲の環境と、同一の言語とプロトコルで通信を行う必要があります。これにより、通信の信頼性を保証することができるのです。今回発表した最新のセキュリティ認証管理システム(SCMS)は、V2X通信のセキュリティ、信頼性、安全性を強化します。」

SCMS – V2X通信を支えるセキュアなシステム

V2X通信は、コネクテッドカーの先進的な機能であり、自動車、路側機、都市インフラ、スマートデバイスの間で、リアルタイム通信を実現する技術です。V2Xのコネクティビティがもたらす情報は、より安全な走行を可能にするほか、モビリティの最適化と交通の向上を通じて、事故の防止、渋滞の解消、排出ガスの低減にもつながります。しかし、V2X技術の実現には、自動車同士や信号・道路標識などの間で送受信されるすべてのメッセージにおいて、サイバーセキュリティの確保と高い信頼性の検証が鍵となります。悪質なハッカーたちが不正にV2X上のメッセージにアクセスし、公益を害することができないような設計を施すことが必要です。

2018年秋に提供開始予定のBlackBerryのセキュリティ認証管理システム(以下SCMS)は、不正からメッセージを保護する電子署名と、信頼できる送信元を特定する証明書の2つの方法で、車車間・路車間の通信におけるセキュリティを担保します。

OEM、サプライヤー、都市インフラ産業メーカーや路上機器産業メーカーは、BlackBerryのSCMSにより、今後、車載用組み込みシステムにV2Xのセキュリティプロトコルを実装することが可能になります。コネクテッドカーやネットワーク機器は、SCMSに登録され、認可された認証局からセキュリティ証明書を取得し、これらの証明書を使用したV2Xメッセージに署名できるようになります。

コネクテッドカー技術の試験・認証・導入の発展

OmniAirコンソーシアムは、堅牢でセキュアな協調走行用の通信システムの技術開発を促進するべく、車車間(V2V)、路車間(V2I)、車車間・路車間(V2X)の各種デバイス向けの試験・認証プログラムを開発しています。また、OmniAirコンソーシアムのメンバーは互いに協力し合い、セキュリティと相互運用可性に優れたコネクテッドカー技術の普及を推進しており、技術的な課題への取り組み、独立した第三者機関による試験・認証の促進においても連携しています。

OmniAirのエグゼクティブ・ディレクターであるJason Conley氏は、次のように述べています。「BlackBerryをOmniAirの一員として迎え入れられること、そして、V2Xデバイスの認証プロセスの標準化という私たちの取り組みに貢献してくれることを嬉しく思います。セキュリティと相互運用性に優れたV2Xエコシステムを実現するには、V2Xデバイスの認証プログラムの構築・管理が必要不可欠です。信頼済みデバイスにおける認証局運用の知見を持ち合わせるBlackBerryの参画により、OmniAirのV2X相互運用性プログラムは、より強力なものになると確信しています。」

セキュリティと信頼性に優れたV2X通信をリードするBlackBerry

BlackBerryは2009年、楕円曲線暗号システム(ECC)のエクスパートであり、V2X通信で活用されている暗黙証明書とButterfly Keyのコンセプトを考案したCerticom社を買収しました。こうした技術を応用することで、次世代のコネクテッドカーや高度道路交通システム(ITS)の効率性を担保することができます。

BlackBerry Certicomは、モバイル、スマートメーター、テレマティクスのアプリケーションを対象とした、ハイスケールの公開鍵基盤(PKI)ソリューションの先進的企業であり、同社が開発した技術は、これまで数億台ものデバイスのセキュリティを担保してきました。PKIサービスは、信頼性の高いBlackBerryインフラストラクチャを通じてグローバルに展開しており、コネクテッドカーと自動運転車に厳しい堅牢性を要求するOEM、道路運用者、政府関係者に対してサポートを提供しています。

(以上)

BlackBerryについて

BlackBerryは、カナダ・オンタリオ州ウォータールーに本社を置くセキュリティソフトウェア・サービス会社で、企業や政府機関向けに、IoTのセキュリティ保護に必要なテクノロジーを提供しています。安全性、サイバーセキュリティ、およびデータプライバシーに妥協することなく取り組んでおり、人工知能やエンドポイント・セキュリティと管理、暗号化技術、組み込みシステムなどの主要分野をリードしています。詳細については、BlackBerry.comをご覧ください。

BlackBerryおよび関連製品の商標の名称及びロゴマーク等は、米国およびその他の国におけるBlackBerry Limited.の登録商標または商標です。その他の社名、製品名などは、一般に各社の商標または登録商標です。BlackBerryは第三者のいかなる製品またはサービスについて責任を負うものではありません。

 

報道関係者お問い合わせ先
BlackBerry Media Relations
Tel: +1 (519) 597-7273
Email:
mediarelations@BlackBerry.com

投資家向けお問い合わせ先
BlackBerry Investor Relation
Tel: +1-519-888-7465
Email:
investor_relations@BlackBerry.com