BlackBerry、世界初の安全・セキュアな デジタル・コックピット・ソリューションを発表。 ドライバーの要望・信頼に応える運転体験の実現で自動車メーカーを支援

January 08, 2019

BlackBerry Limited(本社: カナダ オンタリオ州、CEO: ジョン・チェン、NYSE: BB、TSX: BB、以下BlackBerry)は本日、世界初のデジタル・コックピット・ソリューション「QNX Platform for Digital Cockpits」を発表しました。ドライバーに必要なセキュリティ、安全性、信頼性に加えて、快適な運転体験の実現を通じて、このソリューションは自動車メーカーを支援します。

BlackBerryのデジタル・コックピット・ソリューション、QNX Platform for Digital Cockpitsにより、自動車メーカーは、QNX上で信頼性が高くセキュリティに優れたデジタルインストルメントクラスタやインフォテイメント・システムを構築することが可能となります。ドライバーは、Google MapsやGoogle Play Musicなど、最新のAndroidベースのアプリのすべてを、ひとつのECU(電子制御システム)上で利用できます。さらに、「ISO 26262」の安全認証を取得したBlackBerryのハイパーバイザーにより、クラスタやインフォテイメント、ドライバー支援システムなどを実行する複数のOS環境でも、相互干渉を回避することが確実に可能となります。こうした複数のOS環境においての隔離は、アプリのクラッシュや不正アクセスが発生した際、あるいは更新の際に運転機能に影響を及ぼさないという点で重要です。

QNX Platform for Digital Cockpitsは、相互に補完する複数の製品をバンドルした市場別ソリューションの開発・販売を目指すBlackBerryの新たな市場開拓戦略を反映するものです。例えば、QNX Platform for Digital Cockpitsは、BlackBerryの安全認証を取得したQNX Hypervisor for Safety、QNX Platform for Instrument ClustersQNX CAR Platform for Infotainment、そしてセキュアなAndroidの実装を統合したものです。このソリューションは、自動車メーカーの開発期間の短縮、および研究から量産に至る工程でのリスクとコストの軽減に貢献します。

BlackBerryのシニア・バイスプレジデント兼BlackBerry Technology Solutions部門の代表であるJohn Wallは次のように述べています。「車内ECUの統合化が進む中、自動車メーカーが求めているのは、安全性、セキュリティ、信頼性に加えて、独自の運転体験を提供できる柔軟性を備えるソリューションです。私たちは、2年間にわたる試験と改善を重ねることにより、セキュアなAndroidアプリを車内で実現するデジタル・コックピットを開発し、世界で初めて安全認証を取得しました。自動車の購入に際して、一般消費者がセキュリティとデータのプライバシーを重視するなかで、こうした高水準のセキュリティ保護は自動車メーカーにとって重要な差別化要因となると考えています。」

BlackBerryのQNX Platform for Digital Cockpitsは、Tata Elxsi社とのパートナーシップによって実現しました。同社はAndroidに対するカスタム化やサポートを提供し、自動車の使用期間において、Androidの更新やカスタム化を確実なものとします。今回の開発は、2017年に発表された、両社の複数年にわたるパートナーシップが基礎となっています。このパートナーシップは、BlackBerry QNXテクノロジーによるセキュアでミッションクリティカルなソリューションの設計・開発を目的としたもので、Tata Elxsi社は付加価値インテグレーター(value-added integrator: VAI)としてBlackBerryと契約を締結しました。

Tata Elxsi社のマーケティング/戦略担当シニア・バイスプレジデントであるNitin Pai氏は、次のように述べています。「当社は過去10年以上にわたり、自社のAndroidセンター・オブ・エクセレンスを通じ、モバイル、スマートTV、車載分野でAndroidエコシステムを構築してきました。Tata ElxsiとBlackBerryとのパートナーシップでは、世界有数のグローバル企業2社が力を合わせることで、将来的な対応を実現しつつ、セキュリティにも優れたデジタル・コックピット・プラットフォームを提供すると同時に、自動車メーカー各社がプラットフォーム/ソリューション・プロバイダーに求める品質と長期的なサポートもお約束します。」

BlackBerryは、ハードウェア、ソフトウェア、アプリケーション、システム全体をサイバー攻撃から保護する最先端のテクノロジーを、世界中のOEMメーカーに提供しています。安全、セキュリティ、変革を継続するというBlackBerryの系譜により、QNXテクノロジーは、現在走行している1億2,000万台以上の自動車に組み込まれており、Baidu、Delphi、デンソー、NVIDIA、Qualcomm、Visteon、ジャガー・ランドローバー、BYTONなどの企業に採用されています。

BlackBerryでは、2019年1月8日~11日の期間、米ネバダ州ラスベガスで開催される「Consumer Electronics Show(CES)」のブース(LVCC北ホール、#7523)において、「QNX Platform for Digital Cockpits」のデモンストレーションを、高級プラグインハイブリッド・スポーツカーのKarma Reveroコンセプトカーで行うと同時に、他の革新的なデモをご紹介する予定です。またTata Elxsiのブース(Tech East Westgate #815)においてもデジタル・コックピット・プラットフォームのデモをご紹介する予定です。

(以上)

BlackBerryについて

BlackBerryは、カナダ・オンタリオ州ウォータールーに本社を置くセキュリティソフトウェア・サービス会社で、企業や政府機関向けに、IoTのセキュリティ保護に必要なテクノロジーを提供しています。安全性、サイバーセキュリティ、およびデータプライバシーに妥協することなく取り組んでおり、人工知能やエンドポイント・セキュリティと管理、暗号化技術、組み込みシステムなどの主要分野をリードしています。詳細については、BlackBerry.comをご覧ください。

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