BlackBerry QNXのテクノロジーが、Arrival社の 第2.0世代インテリジェント電気自動車に搭載

November 20, 2019

BlackBerry Limited(本社: カナダ オンタリオ州、CEO: ジョン・チェン、NYSE: BB、TSX: BB、以下BlackBerry)と電気自動車メーカーのArrival Ltd.(以下Arrival社)は本日、Arrival社の自動制御を装備し、自動運転対応可能な商用車に、BlackBerry QNXテクノロジーが採用されることを発表しました。

契約の一環として、QNX SDP 7.0など、BlackBerry QNXテクノロジーのライセンスがArrival社に供与されます。QNX SDP 7.0は、Arrival社の自動運転対応可能な商用車プラットフォーム内で、リアルタイムOSとしてADAS機能の安全かつセキュアな基盤としての役割を果たします。

BlackBerryのテクノロジーを搭載した、配達用電気トラックの初のフルバージョンのプロトタイプは、2020年初頭に一般道での走行を予定しています。Arrival社の軽量電気自動車は、DHL、英国ロイヤルメール、ジョン・ルイスの各社によるトライアルも予定されており、低価格のゼロエミッション・ソリューションを待ち望んでいるセグメントに、最高クラスの製品を提供します。

 BlackBerryのBlackBerry Technology Solutions、シニア・バイスプレジデント兼共同責任者のJohn Wallは、次のように述べています。「BlackBerryのQNXテクノロジーは現在、1億5,000万台以上の自動車に採用されており、その多くで使用されるQNX SDP 7.0は、信頼性、パフォーマンス、セキュリティに対する最も厳格な要件のさらに上のレベルを達成できるよう開発されています。Arrival社のような未来志向の自動車メーカーは、いかなるガソリン車やディーゼル車にも引けを取らない、競争的な価格設定の電気自動車を提供できます。Arrival社は現在、ドライバーが電気自動車にシームレスに移行できるよう、そのサポートに取り組んでいます。同社の第2世代インテリジェント電気商用車に対し、BlackBerryテクノロジーが貢献できたことを、心から光栄に思います。」

Arrival社の最高技術責任者であるSergey Malygin氏は、次のように述べています。「Arrival社の電気自動車は、最高の技術を結集させることで、運転を心から楽しむことのできる、完全なコネクテッドカーを開発し、自動車業界に変革をもたらしました。安全性とセキュリティで目覚ましい実績と取り組みを誇るBlackBerryは、最良のパートナーであり、同社との協業は大きな喜びです。両社の専門知識が1つになることは、低価格な電気自動車のメインストリーム化という当社のビジョンの実現を後押ししてくれます。」

QNX SDP 7.0は、マイクロカーネル・アーキテクチャ、ファイル暗号化、アダプティブ・タイム・パーティショニング、高可用性フレームワーク、異常検知、多段階ポリシーベースのアクセス制御などの機能を装備し、高い性能とカーネルレベルの強力なセキュリティを提供します。この信頼性の高いプラットフォームは、次世代のQNX Neutrino® Realtime OSQNX Momentics® Tool Suiteを採用しており、BlackBerryの誇る最高クラスのセキュリティ技術を搭載した、多段階ポリシー主導型のセキュリティモデルを導入することで、システムの誤動作、マルウェア、サイバー攻撃からの保護をサポートします。本OSは、自動車分野の「ISO 26262」標準の中でも最高水準の「ASIL D」を達成しており、安全性も実証済みです。

安全認証を取得し、セキュリティと信頼性に優れた自動車業界向けソフトウェアのリーダーとして、BlackBerryは現在、最先端の基本ソフトウェアとサイバーセキュリティ技術を、世界中のOEMとティア1サプライヤーに提供しています。BlackBerryの安全性やセキュリティ、たゆまぬイノベーションに対する姿勢のおかげで、同社のQNXテクノロジーは現在、車載用OEMとティア1サプライヤーの信頼を得ており、先進運転支援システム、デジタル計器クラスタ、コネクティビティ・モジュール、ハンズフリー・システム、インフォテインメント・システムに採用されています。

QNX SDP 7.0は、BlackBerryの全製品とともに、2020年1月7日~10日に米国ラスベガスで開催される「Consumer Electronics Show(CES)」(於:ラスベガス・コンベンション・センター)で紹介されます。ご来場の方は、BlackBerryブース(北ホール、ブース#7524)までお立ち寄りください。

BlackBerry QNX プラットフォームがなぜ、自動運転の組み込みOS市場で、最も優れているのか、また、このプラットフォームの詳細については、こちらをご覧ください。

(以上)

BlackBerryについて

BlackBerryは、カナダ・オンタリオ州ウォータールーに本社を置くセキュリティソフトウェア・サービス会社で、企業や政府機関向けに、IoTのセキュリティ保護に必要なテクノロジーを提供しています。安全性、サイバーセキュリティ、およびデータプライバシーに妥協することなく取り組んでおり、人工知能やエンドポイント・セキュリティと管理、暗号化技術、組み込みシステムなどの主要分野をリードしています。詳細については、BlackBerry.comをご覧ください。

Arrival社について

Arrival社は、ガソリン車やディーゼル車と同等の価格となる、世界初の第2.0世代電気自動車を開発したテクノロジー企業です。Arrival社の目標は、コストを筆頭に、電気自動車の普及の妨げとなるすべての障害を排除することです。同社はこれまで独自のアプローチを採用しており、自動車の設計は完全にゼロから行っています。その結果、最大300kmの走行距離と、総所有コストの50%削減を達成した、低コストで軽量なモジュール型の電気自動車が実現しました。

電子商取引の台頭、予測可能なルート、夜間倉庫での充電という完璧な要素の組み合わせにより、ドライバーがEVへとシームレスに移行できることから、同社の自動運転対応プラットフォームの当初の展開は、商用車が対象となります。同社は現在、DHL、UPS、ロイヤルメールとのトライアルを実施しており、2021年の本格生産に先立ち、ジョン・ルイス・パートナーシップと提携しています。

Arrival社は、世界を代表する著名テクノロジー企業の出身である、インダストリアル/プロダクトデザイナー、エンジニア、ソフトウェア開発者による多様な人材を擁しています。これまでの業界の課題に立ち向かい、ガソリン車やディーゼル車と同等のコストを達成するため、現在はチーム一丸となって自動車を見直しています。Arrival社は、複雑性の軽減、革新的なコンポーネント設計、新素材、ソフトウェアのすべての要素を真にモジュール型のスケートボード・プラットフォーム上に凝縮しています。

2015年に英国で設立されたArrival社は、バンベリーに製造施設を、ロンドンに研究開発センターを置いています。同社は世界的な事業基盤を継続的に拡大しており、現在は英国、米国、イスラエル、ロシア、ドイツの営業所に700人以上の従業員を雇用しています。

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