BlackBerry Limited（本社: カナダ オンタリオ州、CEO: ジョン・チェン、NYSE: BB、TSX: BB、以下BlackBerry）と電気自動車（EV）スタートアップ企業のCanoo社は本日、Canoo社のサブスクリプション型の自動運転EVにおける、レーダーセンサー、駐車センサー、カメラを含む先進運転支援システム（ADAS）にBlackBerry QNX OSを採用することを発表しました。
契約の一環として、BlackBerryはQNX OS for Safety 2.0を含むBlackBerry QNXテクノロジーをCanoo社にライセンスを供与します。QNX OS for Safety 2.0は、Canoo社のスタイリッシュな都市型EVにおいて、自動運転機能の安全かつセキュアな基盤としての役割を果たします。同社初となる量産車は、「レベル2」（または「レベル2+」）の先進的な自動運転機能を標準装備したもので、2021年末の市場投入を目指しています。この「レベル2」機能とは、部分運転自動化を意味しており、自動車による加速・ステアリングの管理と、特定の状況下での周辺環境要素の監視に対応します。
BlackBerryのBlackBerry Technology Solutions、シニア・バイスプレジデント兼共同責任者のJohn Wallは、次のように述べています。「世界をリードする自動車メーカーやTier1サプライヤー、チップメーカーに加えて、Canoo社のような革新的なスタートアップ企業からも、BlackBerryは変わらぬ信頼をいただき、次世代自動車の開発では、機能安全認証を取得したBlackBerryのセキュアなソフトウェアをご利用いただいています。Canoo社は現在、自動運転車の開発の限界を越えて、自動車の開発・提供・利用に関し、従来の方法に一石を投じています。同社との協業を通じ、『自動運転EVの低コストな共有モデル』という新たな交通形態のビジョンを達成できる日を、今から心待ちにしています。」
Canoo社のプロパルション&エレクトロニクス責任者のPhil Weicker氏は、次のように述べています。「自動運転車の世界市場規模は、2026年には約6,000億ドルに到達する見通しです。こうしたシステムの低価格化が進み、マスマーケットへの導入が可能になる中、当社の自動車はサブスクリプションモデルを採用することで、最新のADAS技術によって最新状態を容易に維持できます。BlackBerry QNXは、機能安全認証を取得したソフトウェアOSの業界標準であり、当社にとっては当然の選択でした。」
QNX OS for Safetyは、セーフティクリティカル・システムの開発に対応した、組み込み開発者向けのOSです。QNX OS for Safetyは、BlackBerryの先進的でセキュアなQNX NeutrinoリアルタイムOS（RTOS）をベースとしており、「ISO 26262 ASIL D」と「IEC 61508 SIL3」の認証を取得しています。本ソリューションは、事前認証済みのマイクロカーネルRTOSを採用しており、自動車メーカーをはじめ、さまざまな業界の組み込みソフトウェア開発者は、開発期間を短縮しつつ、研究から量産の段階に至るまでのプロジェクトのコストを削減できます。
BlackBerryは、組み込みシステム向けのQNXハイパーバイザー、OS、開発ツール、ミドルウェアなど、機能安全の認証を取得したソフトウェアを幅広く取り揃えています。自動車以外でも、医療機器、産業用制御装置、鉄道、ロボット、航空宇宙・防衛などの分野で、人命に関わるセーフティクリティカル・システムを対象に、QNX OSは幅広い採用実績を誇ります。BlackBerryの安全性やセキュリティ、たゆまぬイノベーションに対する姿勢のおかげで、同社のQNXテクノロジーは現在、1億7,500万台以上の自動車に採用されています。
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Canoo社について
Canoo社（本社：米国ロサンゼルス）は、サブスクリプション形式専門という、独自の電気自動車の開発・提供を行っています。同社初の量産車は、2021年末の発売を予定しており、電動化・共有化・自動化の進む交通の世界向けに設計されたものです。詳細については、canoo.comをご覧いただくとともに、Instagram/Twitterで@canooをフォローしてください。
BlackBerryについて
BlackBerryは、世界中の企業や政府機関向けに、インテリジェントなセキュリティソフトウェアとサービスを提供しています。BlackBerryのソリューションは、1億7,500万台の自動車をはじめ、500万以上のエンドポイントを保護しています。カナダ・オンタリオ州ウォータールーに本社を置く同社は、AIと機械学習を活用して、サイバーセキュリティ、安全性、およびデータプライバシーソリューションの分野で革新的なソリューションを提供しています。さらに、エンドポイントのセキュリティ管理、暗号化、組み込みシステムどの主要分野をリードしています。詳細については、BlackBerry.comをご覧ください。
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