Upstream Security社がBlackBerry IVYのパートナー・エコシステムに参加、 ソフトウェア定義型自動車(SDV)をサイバー脅威から保護

July 28, 2023

自動車メーカーはvSOC(車両セキュリティオペレーションセンター)の対象範囲の拡大と、クラウドとコネクティビティのコストの最大80%削減を両立

2023年6月6日、カナダ・ウォータールー/イスラエル・ヘルツリーヤ発 - BlackBerry Limited(本社: カナダ オンタリオ州、CEO: ジョン・チェン、NYSE: BB、TSX: BB、以下BlackBerry)は現地時間2023年6月6日、車載サイバーセキュリティ・プラットフォームで業界をリードするUpstream Security社とのパートナーシップを発表しました。これにより、自動車メーカーはBlackBerry IVY®の豊富なテレメトリデータとエッジ演算機能を活用することで、自動車の全体的なセキュリティ体制を強化できます。

Upstream社のクラウドネイティブな車両検知・応答(V-XDR)プラットフォームは、自動車のサイバーセキュリティの脅威、異常状態、オペレーションのインサイトを特定します。世界を代表する多数の自動車メーカーに採用されており、現在は世界2,000万台以上のコネクテッドカーを監視しています。BlackBerry IVYとUpstream社の専用V-XDRプラットフォームの組み合わせにより、OEMは今後、車両エッジでデータにアクセスし、前処理を行うことで、ほぼリアルタイムでより広範かつ実用的なインサイトの提供が可能になります。クラウド接続コストを大幅に削減しながら、サイバーセキュリティのコンプライアンスを維持できます。

BlackBerryは、IVY™エコシステムの他メンバー各社と協力し、BlackBerry IVYが、自動車メーカーのクラウドデータ ストレージ保存コストを最大97%削減できることを実証しています。BlackBerryとUpstream社は、複数のシステムにわたるエッジで車両データを前処理することで、サイバーセキュリティの保護範囲を拡大しつつ、データのコネクティビティを最大80%と大幅に削減できると期待しています。こうした取り組みで、近年急増している車両全体のハッキングやECUへの不正アクセスの防止などに有効なインサイトを、車両セキュリティオペレーションセンター(vSOC)に提供します。

BlackBerry IVYとUpstream社の協力により、自動車メーカーに総合的なカバレッジの提供とアタックの低減の実現、クラウドコストの削減を両立して提供します。車両本体と、車両が接続する広範なスマート交通インフラの両方を標的としたサイバー攻撃が増加している環境の中で車両全体を保護することが可能です。

BlackBerryのIVY担当ジェネラル・マネージャー兼経営企画担当責任者であるVito Giallorenzoは、次のように述べています。「自動車メーカーのソフトウェア定義型自動車(Software Defined Vehicle、 以下SDV)の取り組みは、車内体験に革命をもたらすと考えられる、かつてない新たな特長・機能の数々を約束する一方、そのコネクティビティと複雑性はリスクと脆弱性をはらんでおり、悪用が想定されます。Upstream Security社の開発した強力なプラットフォームにより、OEMは自動車の全体的なサイバーセキュリティ体制を総合的に把握し、現在および将来の脅威の一歩先を行き続けることが可能になります。そして、BlackBerry IVYを通じ、コストを数分の1に抑え、よりタイムリーなインサイトの提供をサポートすることで、私たちは今後、ますますサイバー攻撃の標的となっている自動車業界で大きな差別化要因を実現していきます。」

Upstream社のCEO兼共同創設者であるYoav Levy氏は、「BlackBerry IVYとその最先端の車載ソリューションで提携できることを大変嬉しく思います。Upstreamはコネクテッドビークル業界において、データ活用でOEMをサポートし、効果的にサイバーセキュリティリスクとサイバー攻撃を検知および軽減して信頼とセーフティを守るパイオニアであり続けてきました。UpstreamとBlackBerry IVYのパートナーシップにより、OEMはコネクティビティとクラウドのコストの大規模な最適化を実現し、包括的かつ長期的な『セキュリティ・バイ・デザイン』戦略を保証できます。」と、述べています。

IVYに対応するパートナーのネットワークは、大規模に成長しており、30社以上の企業を迎えています。電動化、Eコマース、安全性/セキュリティ、自動車のライフサイクル/オペレーション、キャビン内体験など、さまざまな分野を網羅しており、自動車メーカーのニーズに応じた採用・導入に対応しています。

BlackBerry IVYは、SDVの未来を実現するための、安全でセキュアなデータソリューションの開発をサポートします。BlackBerry IVY対応自動車の実際の動作の様子は、https://www.blackberry.com/ja/jp/products/automotive/blackberry-ivyをご覧ください。

BlackBerryについて

BlackBerryは、世界中の企業や政府機関向けに、インテリジェントなセキュリティソフトウェアとサービスを提供しています。BlackBerryのソリューションは、2億3,500万台の自動車をはじめ、5億以上のエンドポイントを保護しています。カナダ・オンタリオ州ウォータールーに本社を置く同社は、AIと機械学習を活用して、サイバーセキュリティ、安全性、およびデータプライバシーソリューションの分野で革新的なソリューションを提供しています。さらに、エンドポイントのセキュリティ管理、暗号化、組込みシステムなどの主要分野をリードしています。詳細は、BlackBerry.comをご覧ください。

BlackBerry、QNXおよび関連製品の商標の名称およびロゴマーク等は、米国およびその他の国におけるBlackBerry Limitedの登録商標または商標です。その他の社名、製品名などは、一般に各社の商標または登録商標です。BlackBerryは第三者のいかなる製品またはサービスについて責任を負うものではありません。

Upstream Security社について

Upstream社は、コネクテッドカー専用のクラウドベースのデータ管理プラットフォームを提供することで、圧倒的な車両サイバーセキュリティ検知・対応(V-XDR)とデータドリブンなアプリケーションを実現します。Upstreamプラットフォームは車両データの価値を解き放つものであり、分散された車両データを構造化・コンテキスト化された集中管理型データレイクへと変換することで、コネクテッドカーのアプリケーション開発を支援します。初の車載サイバーセキュリティ脅威インテリジェンス・ソリューションであるAutoThreat Intelligenceとの組み合わせにより、Upstream社は、顧客企業の環境と車両セキュリティオペレーションセンター(vSOC)にシームレスに組み込む形で、業界をリードするサイバー脅威保護と実用的なインサイトを提供します。

詳細については、www.upstream.autoをご覧ください。

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