BlackBerry Enterprise Identity

クラウドサービスのシングルサインオン

シンプルで安心な ID 管理

今日の企業にとってクラウドサービスはなくてはならないものですが、クラウドの利用はセキュリティリスクを増大します。組織はクラウドサービスへのアクセスを制御する必要がありますが、ID 管理は IT 部門とユーザーのどちらにとっても難しい問題です。

BlackBerry Enterprise Identity のアクセス制御機能により、従来のユーザー認証を保護することができます。

社員の満足度と生産性を向上

BlackBerry Enterprise Identity はユーザーに優れたシングルサインオンの操作環境を提供します。従業員は、あらゆるモバイルデバイス(iOS、Android、BlackBerry®)や従来のコンピューティングプラットフォーム(Windows®、macOS)から、1 つのパスワードを使用してすべてのクラウドサービスにアクセスできます。これにより、複数のパスワードやログインを管理する負担が排除され、必要な場合にのみより強力なセキュリティ対策を講じればよいのです。

BlackBerry Enterprise Identity の Mobile Zero Sign-On 機能を使用して管理対象デバイスのロックを解除すると、 クラウドサービスのロックが自動的に解除されます。これにより、ユーザーの利便性が向上します。

機密データを保護

BlackBerry Enterprise Identity は状況を問わず、組織の厳しいセキュリティニーズを満たすように設計されていますが、シンプルな使いやすさを実現しています。

  • 最も機密性の高いデータはクラウド上ではなくオンプレミスに維持されます。

  • クラウドサービスへのすべての接続は、ディレクトリへの単一の接続に統合されます。

  • 特定のクラウドサービスを使用する権限のないユーザーに対しては、アクセスを簡単に拒否できます。

  • BlackBerry Enterprise Identity を BlackBerry® 2FA に統合すると、シンプルで安全性の高い認証方法を使用して、潜在的なリスクレベルに合わせて重要なクラウドサービスを保護することができます。

BlackBerry Enterprise Identity を BlackBerry が提供するその他のソフトウェアやサービスと組み合わせることにより、EU の一般データ保護規則(GDPR: General Data Protection Regulation)をはじめとする各種の規制に準拠することができます。

認証方法をカスタマイズ

BlackBerry Enterprise Identity では、特定のセキュリティシナリオに基づいて、サービス、ユーザーグループ、またはこれらの両方の認証方法を選択できます。

  • パスワード
  • Mobile Zero Sign-On (Mobile ZSO)

必要な場合にのみ強力な認証方法を使用することにより、導入を容易にし、社員の負担を軽減することができます。

モバイル戦略を促進

従来のシングルサインオンシステムは通常、デスクトップ領域に構築されていたため、モビリティという面で不十分な点がありました。クラウドサービスをサポートしない、一部のデバイスで動作しないといった問題のほか、ファイアウォールの内側でしか機能しない場合が頻繁にありました。

BlackBerry Enterprise Identity は、モバイルデバイスおよび従来のコンピューティングプラットフォームで同じように機能します。デバイスが UEM によって管理されていない場合も同様です。Microsoft® Office 365、Salesforce®、Google Apps、BlackBerry® Workspaces などのクラウドサービスや、SAML ベースの各種アプリケーションとサービスへのアクセスを統合して簡素化することができます。

既存の EMM を活用

BlackBerry Enterprise Identity は、BlackBerry® UEM と緊密に統合されているため、強力な機能を使用することができます。

  • クラウドサービス向けのアプリケーションをユーザーのデバイスに送信し、ワンクリックによるシングルサインオンを可能にします

  • クラウドサービスへのアクセスを瞬時に取り消します

  • シンプルで安全性の高い BlackBerry 2FA によるツーファクタ認証を使用して、任意のデバイスからクラウドサービスにアクセスできるようにします

  • UEM 管理対象デバイスの信頼性を活用し、Mobile Zero Sign-On (Mobile ZSO) を有効にします

  • オンプレミスディレクトリへの接続を統合します

導入と管理にかかる時間と費用を節約

BlackBerry Enterprise Identity は既存の BlackBerry UEM と統合し、すぐに稼働可能な単一コンソールから強力な管理機能を使用できるようにします。新しいソフトウェアが不要な完結型ソリューションであるため、初期費用を最小限に抑えられます。

迅速なサービス統合

クラウドサービスは業界標準である SAML を介して統合されるため、特定の専用インターフェイスに制限されることなく、数多くのサービスをすばやく統合できます。BlackBerry Enterprise Identity のインフラストラクチャはクラウド上に配置されるため、IT はバックエンドインフラストラクチャを管理、保護、拡張する手間が省けます。BlackBerry Enterprise Identity は、Microsoft Azure AD を使用した展開もサポートしています。

簡単なプロビジョニング

BlackBerry Enterprise Identity を信頼できるユーザーにプロビジョニングするのは簡単で時間もかかりません。ユーザーがモバイルデバイスを所有していない場合や、デバイスがサードパーティの MDM によって管理されている場合も同様です。BlackBerry Enterprise Identity は各種クラウドサービスのユーザー ID を統合し、ユーザーが既に使用している単一のパスワードをすべてのクラウドサービスで使用できるため、ヘルプデスクは新しいネットワークパスワードにリセットする必要はありません。

はじめる

BlackBerry Enterprise Identity は、BlackBerry Enterprise Mobility Suite の Application Edition と Content Edition に含まれています。